キラ農法(セイショー式農法)とは
化学肥料・ホルモン製剤・遺伝子操作を使わずに植物が持っている潜在能力を最大限に生かす有機無農薬バイオ農法です。
・土の中の有用土壌菌を大量培養し圃場へ混入します。
・これにより、植物は土の中の有機物を吸収しやすくなり、有害菌も退治されます。
・未熟堆肥は圃場に入れません。充分に醗酵した完熟堆肥を入れます。
キラ農法は植物体自体を強くする農法ですので病害虫にも強い植物体となります。これ以外にも耐早抜、耐寒冷、耐多雨、耐高温、耐霜等々の植物体にし、所定の収穫を期待できます。
キラ農法(セイショー式農法)の商品資材
特殊肥料
キラエース
キラグリーンS
吉良有機
KN105
ピークコーソ
土壌改良剤
P208
キラグリーン・5号
キラグリーンL
ケイエヌ菌
培養土
けんちゃんのオーガニック培養土
60ソイル
スペシャルソイル
葉面剤
若葉の里(葉面活性剤)
詳細は【キラ農法で使用する資材】をご覧下さい。
キラ農法(セイショー式農法)基本理念
吉良微生物研究所(愛知県)代表神谷成章氏の考案による実践的農業技術およびその基本となる考え方です。
(1)化学肥料やホルモン製剤を一切使用しない。
(2)人為的遺伝子操作は行わない。本来その植物が持っている潜在能力を最大限に引き出す。
(3)太陽の光、温度、湿度、風力、空中マイナスイオン、土 壌PH、土地構造、土壌中微生物分布等々あらゆる自然諸 条件を把握して作物の育成管理する。
(4)機械による田畑の深耕作業は必要としない。微生物の作用によって圃場は0.8~1.5mも深耕される。
(5)有用土壌菌群の大量培養と圃場への混入により土壌構造 改善とPH調整無機ミネラル成分の有機化により植物の吸 収を補助し有害菌を退治する。
(6)畜産公害と云われる未熟堆肥は圃場には入れない。
放射菌群、酵母菌群、乳酸菌群、根粒菌群、光合成菌など の菌体を別に大量培養し之等を目的に応じて投入する。こ の完熟堆肥のつくり方を指導する。
(7)施肥は基本的には葉面散布する。醗酵液肥を目的によっ て調整し之を使い分ける。
(8)キラ農法(セイショー式農法)を設計通り行うことで作物の連作障害は出な い。又雑草類の繁茂もしなくなる。
(9)さらに全体として強い体質を作り、耐早抜、耐寒冷、耐 多雨、耐高温、耐霜、耐病害虫等々の植物体にし、所定の 収穫を期待できる。
(10)キラ式農法は広く応用される。水産、畜産、林業、果 樹、花卉など
ウッドベルピーではキラ農法(セイショー式農法)資材を使用した農法のプロデュースを行っています
作物や圃場によって農法も変わってきますので、それぞれの現況にあわせた農法をプロデュースさせていただいております。
どんな作物にも応用できます
家庭菜園の方、新規就農をお考えの方にも最適です。
=有用土壌菌の役割=
放線菌 | 有害な糸状菌(カビ)や病原細菌を駆逐します。 |
酵母菌 | 食物からの生理活性物質をもらい、他の有効微生物群の機能をアップします。 |
乳酸菌 | カビの活性を押さえ、有機物の分解スピードをスロー調整します。又、酵母菌の機能を高めます。 |
窒素固定菌 | 光合成細菌からグルコースをもらいながら空中窒素を固定します。また、その窒素は光合成細菌と植物へ養分として供給されます。 |
光合成細菌 | 根からの分泌物により、土の中の有機物が分解されてしまします。光合成細菌はこれを合成し、植物へ供給します。 |
キラ農法(セイショー式農法)稲作暦
資材の使い方やその効果を稲作を例にまとめました。
平成16年度版 品種:コシヒカリ 10a当たり
土作り
区分 | 生産過程 | 作業 | 作業期 | 資材と作業 | 摘要 |
土作り | 地力増進 | 10月下旬~11月上旬 | キラエース(稲作用)5~6袋 若葉2号18Lを散布し浅く耕起 | 稲わらの早期分解 (夏場のガス対策) 有効菌による深耕 (80cm~100cm) (土を水に溶かし濁りを確かめる。すぐ透き通る場合はキラエースを適量追加する。) |
苗作り
区分 | 生産過程 | 作業 | 作業期 | 資材と作業 | 摘要 |
床土準備 | 2月中旬 | 培養土+キラグリーンS | 弱酸性土 | ||
種子 | 2月中旬 | 精選籾3kg | 塩水選 | ||
浸種 | 2月中旬 | 水温4℃~5℃ 20日~25日浸水 | 種子の澱粉がアルファ化となる。 茎が太くなる性格ができる。 | ||
種子処理 | 4月 | 若葉の里300倍12時間浸 (酵母エキス3号700倍24時間) | 稲の個体を揃える |
生産過程 | 作業 | 作業期 | 資材と作業 | 摘要 |
出芽 | 播種 | 4月 | 播種量50~60g/箱 KN105散布130g/箱 | 薄まきで、ずんぐり苗 |
緑化 硬化 | 育苗 | 育苗日数 25日 | 酵母エキス3号500倍葉面潅水(緑化期・2.5葉期) 新若葉1号500倍葉面潅水(田植え7日前) | 止葉を大きくする。発根が良くなる。 塩害・高温障害に強くなる。 |
稲の体を作る
作業 | 作業期 | 資材と作業 | 摘要 |
基肥 | 4月 田植20日前 | キラグリーンS10~12袋 | 畦は深水管理のため高くつくる |
代かき | 5月 | ||
田植 | 5月 | 3.3㎡あたり60株 | 1株あたり植付け本数1~3本(坪当たり1,200本確保) |
生産過程 | 作業 | 作業期 | 資材と作業 | 摘要 |
活着 | 深水管理 | 5月 45日間 | 直根が土中深く伸びる。節間短くする。 無効分けつを抑制根腐れ防止。 | |
最高分けつ | 中干し | 6月 | 茎数20本で中干し | 中干しを徹底し無効分欠を抑制する |
穂を作る
生産過程 | 作業 | 作業期 | 資材と作業 | 摘要 |
幼穂形成期 | 中干し終了 葉面散布 | 7月 | 新若葉1号500倍200L 葉面散布 | 倒伏防止・稲の樹勢を旺盛にし、穂の充実を高める。 |
出穂日 | 葉面散布 | 7月 | 新若葉1号500倍200L 葉面散布 | 穂揃期に散布することにより、不稔実を防ぐ。 米の糖度を増す。 |
穂揃期 | 出穂前後は水管理に注意する |
米を作る
成熟期
作業 | 作業期 | 資材と作業 | 摘要 |
落水 | 9月 | 落水を遅くして登熟歩合を高める。 | |
刈り取り | 9月~10月 | 適期収穫に努める | 穂首の枯れる状態に注意する |